この度、黒木教裕前会長より会長職を引き継ぎ、10代目会長に就任いたしました小森有芙子です。歴代の会長が積み上げてこられたことを大切にしながら、理事の皆さんと共に新しいことにも挑戦してまいりたいと思います。

未だ新型コロナウイルス感染症の収束が見通せない中、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が世界中に暗い影を落としています。情勢が著しく変化する中で、一人ひとりの命の尊さや人と人とのつながりの大切さ、人や社会、国の有様が問われていると考えます。

私たちソーシャルワーカーは人々の生活を支える役割を担っており、このように社会情勢が過酷さを増す中、その重要性を改めて認識しなければなりません。一人ひとり個の力は小さいですが、こうした状況下だからこそ会員同士がつながり結束することで、人々の豊かな生活を実現する大きな力へと変えていけるのではないかと考えます。

しかし近年、当協会における会員数は年々減少傾向にあり、組織力の低下が否めません。さらに、新型コロナウイルス感染症により、会員同士の対面での交流・研修も制限される中、私たちソーシャルワーカーが学ぶ場や励まし合う場は少なくなっています。

本年度は所属組織を超えて、学び、助け合える体制・風土を醸成し、互いに成長するための場としてこの協会が必要とされるよう、組織力の強化・活性化を目指していきます。

また、会員だけでなく、非会員への情報発信にも注力し、医療ソーシャルワーカーだけでなく対人援助職の拠りどころであり続けることを目指す所存です。

 今後とも、皆様のご支援、ご協力の程、どうぞよろしくお願いいたします。